「どうして那須にしたの?」
別荘を持っていると、必ずと言っていいほど聞かれる質問です。
そしてその次に多いのが、「他にどこを検討したの?」というもの。
確かに、別荘選びは一生に何度もあることではありません。
だからこそ、どのエリアを選ぶかで、その後の満足度は大きく変わります。
我が家も最初から那須一択だったわけではありません。
むしろ、かなり迷いました。
この記事では、実際に比較検討した12エリアと、
最終的に那須を選んだ理由を、
リアルな視点でまとめています。
なぜ別荘を持とうと思ったのか
もともと、別荘を購入したいと考えるようになったきっかけはコロナでした。
それまで我が家は、月に一度は家族旅行に出かける生活。
週末には外に出て、自然の中でリフレッシュするのが当たり前でした。
それがある日を境に、すべて止まりました。
在宅ワークが続き、子どもたちは保育園や学校に行けない。
外で思いきり遊ぶこともできない。
気づけば、家の中にいる時間が増え、
空気が少しずつ重く、張りつめていくのを感じるようになりました。
毎日、どこかピリピリしている。
大人も子どももストレスが溜まり、
このままでは心が持たないかもしれない、そんな感覚でした。
「どこかへ逃げたい」
それは、かなり強い気持ちでした。
偶然見つけた一枚の写真
そんなとき、偶然目にしたのが中古別荘のサイトでした。
そこに載っていたのは、
緑に囲まれた、小さな家の写真。
木のぬくもりを感じるその家を見た瞬間、
ふと、こんなイメージが浮かびました。
ここで暮らしたい。
子どもたちを庭で思いきり遊ばせたい。
その時点では、まだ具体的な計画は何もありません。
でも、「こういう場所が必要だ」という感覚だけは、はっきりしていました。
「大自然」が前提条件になった
この体験をきっかけに、別荘選びの前提が決まりました。
それは、
自然が豊かな場所であること。
・子どもが自由に走り回れる
・空気がきれい
・日常から少し離れられる
そんな環境を求めるようになりました。
別荘地選びで失敗しないために考えた6つの基準
まず最初に決めたのは「何を優先するか」でした。
ここが曖昧だと、どのエリアも良く見えて決めきれません。
我が家が重視したのは、次の6つです。
目的とライフスタイル
非日常を楽しみたい。でも、特別すぎる場所ではなく、
日常とゆるやかにつながる場所がいい。
- 家族でゆっくり過ごす時間を増やしたい
- 自然の中でリラックスしたい
- 将来はセカンドライフにも使いたい
この軸が、後の判断をかなり楽にしてくれました。
アクセス
正直に言うと、ここが一番重要です。
どんなに魅力的な場所でも、
行くのが大変だと、行かなくなります。
我が家の条件は明確でした。
車で片道3時間以内
このラインを超えると、「よし行こう」と思うハードルが一気に上がります。
周辺環境
子どもがいる我が家にとっては重要なポイント。
- 自然が豊か
- 静かで落ち着いている
- 安全性が高い
さらに、最低限の生活インフラ(スーパー・病院など)があることも条件でした。
資産価値
将来的に使い方が変わる可能性も考えました。
- 売却できるか
- 貸せるか
- 人気が維持されるか
つまり、「出口戦略」を持てるエリアかどうかです。
予算
土地だけでなく、トータルで考えます。
- 建物費
- 維持費(管理費・修繕費)
無理をすると、別荘が「負担」になります。
それは絶対に避けたいところでした。
家族の希望
これが意外と重要でした。
- 夫:温泉が好き
- 子ども:自然の中で遊びたい
- 私:薪ストーブのある暮らし
特に薪ストーブは、以下の経緯で選定条件にしました
気候変化と「避暑地」という視点
近年、地球温暖化の影響で、夏の暑さは年々厳しくなっています。
東京の夏は、外に出るだけで体力を奪われるような暑さが続き、「涼しく過ごせる場所」の価値を強く感じるようになりました。
その中で意識したのが、避暑地になるエリアかどうかという視点です。
避暑地は、夏は驚くほど快適です。
エアコンに頼らず、自然の風で過ごせる時間は、まさに贅沢そのもの。
ただし、その裏側にはもう一つの現実があります。
夏が涼しい場所は、冬はしっかり寒い。
実際に、長野や那須といった高原エリアを検討していたとき、
この「冬の寒さ」は避けて通れない課題として目の前に現れました。
薪ストーブとの出会いが価値観を変えた
そんな中で出会ったのが、薪ストーブでした。
最初は「寒さ対策の一つ」という認識でしたが、
調べていくうちに、その魅力にどんどん引き込まれていきました。
・部屋全体をじんわりと温める暖房性能
・炎のゆらぎによるリラックス効果
・火を囲むことで生まれる家族の時間
・そして、薪火で作る料理の美味しさ
単なる暖房器具ではなく、暮らしそのものを豊かにする存在だと感じたのです。
寒さを「我慢するもの」ではなく、
楽しむものに変えてくれる選択肢でした。
選定条件に「薪ストーブ」を追加
この出会いをきっかけに、我が家の別荘選びの基準は変わりました。
それまでの条件に加えて、
「薪ストーブが活躍できる気候であること」
を新たな選定条件として組み込みました。
つまり、
「冬が寒いから避ける」ではなく、
「冬が寒いからこそ楽しめる場所を選ぶ」という発想です。
結果として、この考え方が那須という選択につながっていきました。
実際に検討したエリア
別荘地として人気のある関東周辺エリアを実際に調べました。
旅行好きな夫は特に温泉付きの場所にこだわっていたため、候補は以下の通り。
- 軽井沢(長野県)
気候は理想的でしたが、土地価格と混雑の多さがネック。 - 箱根(神奈川県)
歴史ある別荘地で魅力はありましたが、渋滞と交通の不便さが気になりました。 - 富士五湖・八ヶ岳・蓼科
景色は抜群。ただし、冬の寒さや雪の多さが不安材料でした。 - 伊豆・熱海・湘南
温泉や海が魅力。ただし、道路が1車線で渋滞がひどく、アクセスに課題。 - 房総(千葉県)
海遊びには最適。ただし、潮風による建物の劣化リスクが大きいことを海辺育ちの私たちは知っていました。 - 湯沢、草津、琵琶湖、京都など関西方面
実家が西日本のため、帰省途中に寄れるメリットもありましたが、反対方向に拠点を持つことで新しいエリアの開拓も楽しめると判断しました。
検討したエリアの特徴まとめ
| エリア | 気候 | アクセス(都心から) | 温泉 | 自然・景観 | 予算(物件価格の相場) |
| 軽井沢(長野) | 夏は涼しく冬は寒い | 新幹線・車で良好 | あり | 森林・高原 | 高め(築浅・別荘地は1億円超も) |
| 箱根(神奈川) | 湿潤・冬は寒い | 車でやや混雑あり | 多数あり | 湖・山・渓谷 | 高め(人気エリアは5,000万〜) |
| 那須(栃木) | 夏は涼しく冬は雪あり | 東北道で約2.5〜3時間 | 多数あり | 高原・森林・広い空 | 比較的安め(1,000万台〜) |
| 富士五湖(山梨) | 夏は比較的涼しい | 中央道で混雑しやすい | 一部あり | 湖・富士山ビュー | 中程度(2,000〜4,000万) |
| 房総(千葉) | 温暖・海風あり | アクアラインでやや混雑 | 一部あり | 海・緑地 | 安め(1,000〜2,500万) |
| 八ヶ岳(長野) | 高冷地で冬は雪多い | 車でやや時間かかる | 一部あり | 山・星空・牧場 | 中程度(1,500〜4,000万) |
| 伊豆・熱海(静岡) | 温暖・海沿い | 車で混雑しやすい | 多数あり | 海・温泉・山 | 中〜高め(2,000〜6,000万) |
| 湘南・三浦(神奈川) | 温暖・海沿い | 車で1〜2時間 | 一部あり | 海岸・街並み | 高め(4,000万〜) |
| 湯沢(新潟) | 雪深い寒冷地 | 新幹線でアクセス良好 | 多数あり | スキー場・山 | 安め(リゾマンは500万台〜) |
| 草津(群馬) | 高地で冬は厳しい寒さ | 車でやや遠い | 日本有数の温泉地 | 高原・温泉街 | 中程度(1,500〜3,500万) |
| 琵琶湖(滋賀) | 夏は暑く冬は冷える | 関東からは遠い | 一部あり | 湖・山・街並み | 中程度(1,500〜3,000万) |
| 京都(京都) | 夏は蒸し暑く冬は底冷え | 関東からは遠い | 多数あり | 歴史・文化・自然 | 高め(市内は5,000万〜) |
沖縄や北海道ではなく、関東近郊にした理由
もちろん、候補としては沖縄や北海道も魅力的でした。
- 海が美しい沖縄
- 大自然が広がる北海道
どちらも理想的です。
ただ、ひとつ大きな問題がありました。
移動時間です。
飛行機が必要になる距離だと、
「思い立ったら行く」ができません。
- チケット代
- 移動の負担
- 子どもへの影響
を考えると、毎月行くのは現実的ではないと判断しました。
最終的に那須を選んだ理由
こうして比較検討を重ねた結果、我が家が選んだのは那須(栃木県)でした。
その理由は大きく分けて以下の通りです。
アクセスの良さ
東京から車で約2.5〜3時間。
しかも、東北道は渋滞が比較的少ない。
この「安定して行ける」という安心感は大きいです。
気候と自然
夏は涼しく、避暑地として理想的。
冬は寒くなるので、薪ストーブの活躍が期待できる。
また雪があるので、スキーやスノボができる。
山の自然に囲まれているのに開けた雰囲気もあり、四季の移ろいが感じられる風景も魅力。
温泉
那須は温泉地としても優秀。
・日帰り温泉が豊富
・気軽に楽しめる
これは夫にとって大きな決め手でした。
適度な開発と生活環境
自然が多いのに、スーパーや病院、カフェなどもあり、生活に困らない点もポイントでした。
予算と資産価値のバランス
人気エリアにも関わらず、軽井沢や箱根に比べて土地の価格が抑えめ。
将来的な資産価値の安定性も感じられました。
将来の旅の拠点として
ここが決定打でした。
那須を拠点にすると、
- 福島
- 山形
- 岩手
- 秋田
- 青森





「別荘=滞在場所」から「旅の起点」へ変わる感覚です。
海派から山派へ
私たちは夫婦そろって海辺育ち。
もちろん、海のレジャーの魅力はよく知っています。
でも同時に、
・塩害
・湿気
・建物劣化
も経験してきました。
そのため、今回の別荘選びではあえて山派へ。
結果として、
山の空気・静けさ・涼しさが子育てにぴったりだと感じています。
まとめ:距離と生活のリアルさ
最後に、これだけは伝えたいです。
「通えるかどうか」がすべてです。
どんなに理想的でも、
- 遠い
- 行くのが大変
これだけで、別荘は使われなくなります。
我が家は、
- 無理なく通える距離
- 生活のしやすさ
を優先した結果、那須を選びました。
そして今、
その選択は間違っていなかったと心から思っています。
もしこれから別荘を検討するなら、
まずは「どこに買うか」を決める前に、
実際にいくつかのエリアに泊まってみることをおすすめします。
いきなり購入ではなく、
ふるさと納税の宿泊券などを使って「拠点生活」を体験してみると、
- 通いやすさ
- 過ごしやすさ
- 家族との相性
がリアルに見えてきます。
今後も我が家のデュアルライフ暮らしの工夫や神アイテムをシェアしていきますので、よかったらぜひ【ブックマークの追加】、【Xのフォロー】や【にほんブログ村のフォロー】をお願いします!
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初回公開日:2025年4月21日
最終更新日:2026年5月9日(全体見直し、関連記事追加)










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