那須の秋は、少しひんやりとした空気と、木々の色づきが始まる穏やかな季節。
ドライブの途中で立ち寄る道の駅には、新米や栗、旬の野菜、果物がずらりと並びます。
子どもと一緒に栗拾いを楽しんだり、薪ストーブの火を囲んでほっと一息ついたり——
忙しい日常を離れて、自然のリズムに身をゆだねる時間がここにはあります。
週末の小旅行や秋の家族レジャーにぴったりな那須の秋。
この記事では、実際に過ごしてみて感じた“秋ならではの楽しみ方”を紹介します。
彼岸花が咲くと、季節のスイッチが入る
秋の入り口を告げる花といえば「彼岸花(ひがんばな)」です。
9月中旬、ちょうどお彼岸の頃になると、田んぼのあぜ道や土手に鮮やかな赤い花が一斉に咲き始めます。

那須では、東京よりも約2週間ほど季節の進みがゆっくりで、
桜の開花も、彼岸花の見頃も、すべて少し遅れて訪れます。
もし東京で見逃してしまっても大丈夫。
9月下旬から10月初旬にかけて那須を訪れれば、燃えるような赤い花が一面に咲き誇る光景をもう一度楽しむことができます。
子どもの頃は「お墓の花」と少し怖い印象もありましたが、大人になって改めて見ると、その凛とした美しさに惹かれます。
那須の田園風景でも、9月半ばになると黄金色に染まり始めた稲穂の間から、赤い彼岸花が顔をのぞかせます。
この赤と金のコントラストが、本当に見事。まるで自然が作り出す「秋の絵画」のようで、稲刈りを前にした静けさと、収穫の喜びを感じさせてくれます。

ふと香る金木犀に気づいた朝
秋を告げる香りといえば、やはり金木犀(キンモクセイ)です。
9月下旬から10月上旬、街路樹や庭先でオレンジ色の小さな花が咲き、風に乗って甘い香りが漂います。

特定の場所からというよりも、「あれ?どこからだろう」と思うほど、遠くからふわりと届くのが金木犀の魅力。香りに包まれた瞬間、季節が確かに移り変わったことを、身体が自然と感じ取ります。
金木犀の香りには、どこか懐かしさがあります。小学生の頃、通学路で香った匂い。その香りは、時間を超えて私たちの記憶を呼び起こし、「季節の記憶」を優しくつなげてくれます。
香りというのは、目には見えないけれど、確かに心を動かすもの。秋は、そんな感覚を思い出させてくれる特別な季節です。
那須の別荘に庭があるので、ずっと欲しかった金木犀の苗をホームセンターで購入し、庭に植えました。まだ自分の金木犀は咲いていないのに、ある日お風呂場の窓を開けると、ふわりと金木犀の香りが漂ってきます。
よく見てみると、お風呂場の近くには前の住民が植えた金木犀があり、立派に育って大きな木になっていました。その瞬間、まるで“庭に宝物を見つけた”ような気分に。自分の木が咲く日も楽しみですが、すでに香りで秋を感じられるこの贅沢さに、心が満たされます。
果物が美味しくなる季節の喜び
秋といえば「実りの季節」。
果物売り場に並ぶ色とりどりの果実に、思わず目を奪われます。
梨、ぶどう、りんご、柿、栗、いちじく——どれも旬を迎えるこの時期。
中でも、那須や栃木近郊では梨やりんご狩りが人気。
● 梨のシーズン
9月の初めに出回るのが幸水や豊水。
冷やしてかじると、シャリッとした歯ごたえのあとに、みずみずしい甘さが口いっぱいに広がります。
地元の梨園に足を運ぶと、採れたての梨をその場で味わえるほか、農家さんが丹精込めて育てたこだわりの品種に出会えることも。
スーパーでは味わえない“採れたての香り”が、秋をさらに深めてくれます。
● りんご園のりんご
10月に入ると、那須のりんご園が本格的なシーズンに。
品種によって味も香りも異なり、酸味の効いたつがるや、甘みが強いふじなど、旬を追いながら味わうのも楽しみの一つです。
果樹園でかじるりんごの香りは格別。
皮をむいた瞬間、ふわっと広がる甘酸っぱい香りが「秋が深まったな」と感じさせてくれます。
道の駅で秋の旬野菜をたっぷり購入|“一週間分の野菜”を那須でまとめ買い
那須に行くと、必ず立ち寄るのが「道の駅」。秋は特に、彩り豊かな旬の野菜がずらりと並びます。かぼちゃ、さつまいも、里いも、長ねぎ、蓮根、きのこ類——どれも新鮮で、土の香りが残るような力強さ。東京ではなかなか出会えない、採れたての味わいです。
我が家では、那須へ行くたびに1週間分の野菜をまとめ買い。気がつけばエコバッグが入りきらず、車のトランクもいっぱいに。農家さん直送の野菜には、採れたてならではの甘みや旨みがあり、シンプルに焼くだけでもごちそうになります。
帰宅後、那須の空気とともにその味を思い出しながらキッチンに立つ——それが我が家の秋の楽しみのひとつです。
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新米の季節——香りとともに味わう秋のごちそう
そして何よりも、秋といえば「新米」の季節。
田んぼが黄金色に染まり、稲刈りが始まると、いよいよお米の旬です。
新米は、炊き上がった瞬間の香りがまるで違います。ツヤツヤと輝くごはんの粒、一粒一粒が立ち、ふわりと甘い香りが立ちのぼる。それだけで食卓が特別な時間に変わります。
特に那須産のコシヒカリは、標高の高さによる昼夜の寒暖差が、甘みと粘りを引き出します。南魚沼にも似た気候条件で育つため、旨みがぎゅっと詰まった美味しさが特徴。
炊き立ての一口で、「あぁ、今年もこの季節が来たんだな」と心から感じる。それが日本の秋の豊かさであり、食文化の素晴らしさだと思います。
家族で楽しむ秋の風物詩——栗拾い体験
秋の味覚といえば、やっぱり「栗」も欠かせません。栗は古くから日本の秋を象徴する食べ物のひとつで、季節の訪れを味や香りで教えてくれます。
那須や栃木県北部では、9月中旬から10月上旬にかけて栗拾いがシーズンを迎えます。
別荘敷地内の栗の木の下でいがの中から光沢のある栗を探す楽しみがあり、
子どもから大人まで夢中になってしまう秋のイベントです。
● 栗拾いの魅力
地面に落ちた栗を拾うだけでなく、木の上でまだいがに包まれた栗を見つけるのも楽しいもの。
トングや軍手を使いながら、いがを割ると、つやつやした茶色い栗が顔を出します。
「これが自然の宝石か」と思えるほど美しく、思わず写真を撮りたくなります。
栗拾いの魅力は、味わう楽しさだけでなく、「自然と触れ合う時間」を持てること。
普段はスーパーで並ぶものを買うだけの食生活も、実際に“拾う・選ぶ・持ち帰る”という体験を通して、食材への感謝や季節の移ろいを実感できます。
● 採れたて栗の味わい方
拾ったばかりの栗は、皮がしっかりしていて、香りも濃厚。そのままゆで栗にしたり、栗ごはんにしたりするのが定番です。
特に新米と合わせる「栗ごはん」は格別の秋のごちそう。ほんのり甘い栗と、炊きたてのごはんの香りが重なり、食卓に秋の香りが広がります。
栗を保存する場合は、すぐにゆでるよりも、数日間冷蔵庫で寝かせると甘みが増すといわれています。この“追熟”によって、栗の中のでんぷんが糖に変わり、よりコクのある味わいに。
ゆで栗や渋皮煮、栗ペーストなど、手間をかけたお菓子作りにもぴったりです。
薪ストーブの火が恋しくなる頃
10月に入ると、那須の空気は一気に冷たくなり、朝晩は吐く息が白くなります。庭の木々が少しずつ色づき始め、赤や黄色のグラデーションが広がる頃、
わが家では薪ストーブのシーズンが始まります。火を入れると、パチパチと薪がはぜる音が部屋に響き、
窓の外の紅葉を眺めながら、ゆっくりとした時間が流れます。薪ストーブで料理をしたり、熱いお茶を淹れたり。
外の冷たい風と、室内のあたたかさのコントラストが、秋の深まりをよりいっそう感じさせてくれます。
那須の紅葉は「行くもの」ではなく「出会うもの」
那須の秋になると、「紅葉を見に行こう」というよりも、日常の中で自然と紅葉に“出会う”時間が増えていきます。
車で少し出かけるだけで、道路脇の木々が赤や黄色に染まり、どこを走っても景色が秋色に変わっているのに気づきます。
山を見上げれば、斜面一面があたたかなオレンジや深い赤に染まり、それだけで心までぽっと暖かくなるよう。
那須では特別な紅葉スポットへ行かなくても、道の駅に立ち寄る途中、公園で子どもと遊ぶ時間、朝の散歩や買い物のついでに、いつのまにか紅葉が目の前にあります。
わざわざ計画しなくても、暮らしの中に紅葉がある——それが那須の秋の豊かさです。
別荘で過ごす朝、ふと窓の外を見れば、庭の木々が陽を受けて柔らかく輝いている。まるで油絵のような色彩がガラス越しに広がり、それがそのまま一枚の絵画のように感じられる瞬間があります。
太陽の光も夏のように強すぎず、どこか優しくなって、朝・昼・夕方、それぞれの時間帯で紅葉の表情が変わるのも魅力のひとつ。

朝は淡い金色、昼は鮮やかな赤、夕方はしっとりとした深い橙色——一日のうちに、何度も違う秋の表情に出会えるのです。
最後に──那須の秋に、会いに行こう
那須の秋は、派手な観光イベントがなくても、自然そのものがゆっくりと移り変わり、日々の中に小さな感動が散りばめられています。
朝晩の空気のひんやり感、道の駅に並ぶ新米や栗の香り、通りすがりにふと目に入る紅葉のグラデーション。
どれも特別なことではないのに、どこか心が満たされていく——そんな穏やかな時間が流れています。
東京から車で約2時間。
ほんの少し足を延ばすだけで、季節の移ろいを五感で感じられる場所がここにあります。
自然に囲まれながら、子どもと一緒に栗拾いや果物狩りを楽しむのもいい。
道の駅で旬の食材を選んで、別荘や宿で料理するのもいい。それぞれの「秋のかたち」が見つかるのが那須の魅力です。
そして、何よりうれしいのは、時間の流れがゆっくりになること。都会では感じられない“余白”が、那須にはあります。
薪ストーブの火を囲みながら語らう夜、窓の外に広がる紅葉を眺める朝。
どれも、忙しい日々を過ごす私たちにとっての小さなごほうびです。
もし、今年の秋を少し特別に過ごしたいと思ったら——
ぜひ那須へ。
自然がそっと迎えてくれるこの季節、あなたの心にもきっと、やわらかな秋の風が吹き抜けるはずです。
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