那須に別荘を購入して数年。週末や長期休みに家族5人で過ごす“第二の暮らし”がすっかり定着しました。そんな我が家の別荘には、実はベッドが一台もありません。かわりに使っているのは、マットレス(車中泊用)です。

ベッドのない生活と聞くと、「不便そう」「落ち着かないのでは?」という声もあるかもしれません。でも実は、我が家にとってこの選択はメリットだらけ。今日は、そんなマットレス生活のリアルと、その工夫についてご紹介します。
我が家が実際に使用している車中泊マット↓
ベッドの代わりにマットレスを選んだ理由
那須の家にベッドを置かないと決めたのには、いくつか明確な理由があります。
コスパが圧倒的にいい
まず一番の理由はコスト面。5人分のベッドフレームとマットレスをそろえるとなると、それなりの費用がかかります。別荘は毎日使う家ではないため、「そこまでの投資は必要ない」と判断しました。
一方、マットレスは比較的安価で手に入り、使わないときは畳んで片付けられるため、導入のハードルがとても低いです。わが家では、もともと所有していた車中泊用のマットレスをそのまま活用しており、新たな出費はゼロ。予算をかけずに寝具を用意できるのは、大きなメリットです。
片付けると部屋が広く使える
ベッドは一度置くと場所を取りますが、マットレスは使わないときに畳めるのが最大の利点です。
我が家では、朝になるとマットを上げて押し入れや壁際に立てかけ、部屋を広く使えるようにしています。日中は子どもたちの遊び場になったり、ヨガをしたり、掃除もしやすく快適です。多目的に使える空間は、コンパクトな別荘にこそ必要です。
季節に合わせて寝る場所を変えられる
マットレスの大きな利点の一つは、軽くて移動が簡単なこと。これにより、季節や気温に合わせて寝る場所を自由に変えることができます。
我が家では、冬の寒い時期は日当たりがよく暖かい2階で寝て、夏の暑い時期は風通しがよく涼しい1階で寝るようにしています。もしベッドだったら、季節ごとに寝室を変えるのは現実的に難しいですが、マットならその日の気温や体調に合わせて臨機応変に対応できて便利です。
さらにマットを移動!東京の家でも使える
那須と東京のデュアルライフを送っている我が家にとって、もう一つのメリットは「移動のしやすさ」。急な来客で東京の家に寝具が必要になったときも、那須のマットを車に積んで持ち帰ることができます。これはベッドにはできない芸当です。
マットレス生活のデメリット
もちろん、マットレス生活にも不便な点があります。理想と現実のギャップを正直にお伝えすると、以下のようなことが日々の課題になります。
朝晩の「敷く・片付ける」作業が毎日ある
マットレス生活で避けられないのが、布団の上げ下げ。朝は起きたら畳んで片付け、夜はまた敷き直す。この作業が毎日ルーティンになります。
特に、夕方から夜にかけては「夕飯の準備→食事→後片付け→子どものお風呂・歯磨き」とタスクが山積み。その合間に5人分の布団を敷くのは、正直かなり大変です。
サボるとカビのリスクも
また、敷きっぱなしにしてしまうと湿気がこもってカビやすいというリスクもあります。那須は湿度が高い時期もあり、マットを毎日きちんと上げて通気させることが大切です。実際に、一度サボってしまい、うっすらとマットの裏にカビが出たことがあり、それ以来、毎朝の布団上げは欠かせません。
5人分は意外と時間がかかる
マットレスを使う人数が多いほど、手間も増えます。5人分の布団を1人で敷いて、また朝に片付けるとなると、15〜20分以上かかることも。平日の疲れが残る週末、ちょっとしたこの手間が負担に感じるときもあります。
デメリットへの対策:子どもたちに「任せる」
そこで我が家では、朝晩の布団の上げ下げを子どもたちの仕事にしています。
最初は「え〜やりたくない」と文句を言っていた子どもたちですが、「自分の寝る場所は自分で用意する」「みんなで協力して使う家を整える」ことの意味を何度も話しました。
今では子供たちから自ら「今日は私が全部やる!」と、一人で全部片付けるようにしてくれたりします。
この習慣ができたことで、親としてもだいぶ気持ちが楽になり、子どもたちにとっても「生活スキル」の一つとして役立っていると感じます。
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ベッドのない別荘生活は、たしかに手間もありますが、それ以上にメリットが多いと感じています。
- 少ない予算で快適な寝床を確保できる
- 限られた空間を有効活用できる
- 掃除やレイアウト変更がしやすい
- 車中泊や来客時にも流用できる柔軟さ
- 子どもたちの「生活力」が育つ
一方で、湿気対策や作業の分担といった工夫は必要ですが、それも暮らしの中で家族みんなが協力することで乗り越えられる問題です。
最後に:自分たちの暮らしに合ったスタイルを見つける
別荘の使い方や家族構成、生活スタイルによって、寝具の選び方は人それぞれです。わが家のようにベッドを置かず、マットレスだけで暮らす選択が、すべての人に合うわけではないと思います。
でも、費用やスペース、掃除のしやすさなどを重視するなら、ベッドなし生活はとても実用的です。そして、一見不便なことも、工夫次第で楽しく変えていける。それが、家族で暮らす田舎の家の魅力なのかもしれません。
これから別荘を整えていこうという方や、寝具の選び方に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
我が家が実際に使用している車中泊マット↓
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