薪ストーブを始めて最初にぶつかるのが「薪棚問題」です。
薪をもらった、庭木を伐採した、ストーブの使用頻度が増えた。
気づけば薪棚が足りない、乾かない、置き場がない。
しかも調べてみると
- DIYは大変そう
- 市販は高い
- 屋根は必要?
- サイズはどれくらい?
と、分からないことだらけ。
我が家もまさに同じ状況でした。
別荘で薪ストーブを使い始めて5年。
庭木の伐採をきっかけに薪が一気に増え、結果として薪棚は合計5台になりました。
- 先住民の手作り薪棚
- 市販+屋根DIY
- 完全自作DIY
すべて経験したからこそ分かった、
本当に楽なのはどれか
必要な薪棚のサイズ
失敗しない設置条件
を、実体験ベースでまとめています。
これから薪棚を作る方
増設を考えている方
DIYか市販かで迷っている方が
最短ルートで正解にたどり着ける記事です。
薪棚は「薪の量」ではなく「乾燥期間」で決まる
薪棚の数を考えるとき、多くの人が薪の量だけを見ます。
でも本当に重要なのは乾燥期間です。
薪は切ってすぐには使えません。
針葉樹で3ヶ月〜半年
広葉樹で1年〜2年
理想の含水率20%以下にするには、
今年使う薪+乾燥中の薪
この両方を置く場所が必要になります。
つまり薪棚は
最低でも2年分の容量
で考えるのが鉄則です。
乾いたと思って使った薪が燃えない…
という失敗を防ぐのが含水率計です。
感覚では分からない乾燥状態を数値で確認できるので、薪ストーブの燃焼効率が安定しました。
別荘利用でも薪は減る
我が家は東京に住みながら、那須に別荘があります。
別荘で薪ストーブを使用しています。
定住ではなく、週末+長期休暇だけの使用です。
それでも1シーズンが終わるころには、薪棚は確実に空に近づきます。
薪ストーブの消費量の目安は
- 1日:約20〜30kg
- 1ヶ月:約1㎥
- 1シーズン:約3〜5㎥
これは毎日使う場合の目安ですが、
週末利用でも積み重なると大きな量になります。
そこに庭木の伐採が重なり、
一気に薪の量が増えました。
その瞬間、薪棚計画は完全に崩れました。
薪の消費量を知って最初に揃えたのが薪割り専用の斧でした。
我が家が選んだのは、ふるさと納税で手に入れた一本。
実質負担を抑えながら道具を揃えられるので、
初期投資が重くなりがちな薪ストーブ暮らしには本当に助かります。
ホームセンターの斧とは違い、
重さと刃の角度が計算されているので、振り下ろしたときに薪へスッと食い込み、
無駄な力がいりません。
週末利用の別荘でも現実的な量を用意できるようになったのは、この斧のおかげです。
太薪を割るのは斧の担当ですが、焚き付け用の細薪づくりはキンドリングクラッカーに任せています。
使い方はとてもシンプルで、
上からハンマーで叩くだけ。
刃物を振り下ろさない構造なので、子どもでも薪割りに参加できるのが大きな魅力です。
着火用の細薪が短時間で均一に作れるようになり、
火起こしのストレスが激減しました。
家族で薪仕事を分担できるようになると、薪ストーブ時間そのものがイベントになります。
我が家の薪棚が5台になった理由
現在の構成は次の通りです。
- 先住民が手作りした薪棚 ×2
- 市販薪棚+屋根DIY ×2
- 完全DIY薪棚 ×1
最初は既存の薪棚で足りていました。
しかし伐採で薪が大量に発生。
乾燥スペースが足りなくなり、急遽追加することに。
市販薪棚を2台購入。
屋根がなかったのでDIYで屋根を設置。
さらに2台を連結して大型薪棚にしました。
それでも足りず、完全DIYに挑戦。
思った以上の大変さでした。
そして最後にもう一度、
市販+屋根DIY
という方法に戻ってきました。
完全DIYが想像以上に大変だった理由
ゼロから薪棚を作るのは、達成感があります。
しかし現実はかなりハードでした。
薪は非常に重く、シーズンで2トン以上になります。
その重さを支えるために必要なのが基礎の精度です。
- 水平を出す
- 地面から浮かせる
- 荷重に耐える構造にする
さらに
- 木材の運搬
- カット
- 木材塗装(複数回~乾燥)
- 組み立て、ビス止め
- 屋根施工
作業量も時間も想像以上でした。
少しでもサイズがずれたら、組み立てできなくなり、カットからやり直しになります。



DIYで一番差が出るのがビス打ちのスピードです。
手回しでは半日かかる作業も、電動インパクトがあれば一気に進みます。
実際、我が家の薪棚づくりもこれがなければ完成しませんでした。
女性でも扱いやすい軽量タイプを選ぶと作業効率が一気に上がります。
最もバランスが良かった方法
最終的に落ち着いた結論は
市販薪棚+屋根DIY+連結
理由は明確です。
- 骨組みが完成しているので強度が安定
- 設置が早い
- 増設できる
- DIY部分は屋根だけ
体力的にも時間的にも現実的でした。
同じように作りたい方は、我が家が使っている薪棚をまとめました。
ポイント
市販の薪棚を2台前後に連結することで奥行きが生まれ、
重心が安定するため強風でも倒れにくくなります。
また、屋根はフラットではなく片流れの斜め構造にすることで
雨水が溜まらずスムーズに排水できます。
屋根の勾配は、上側に追加した木材の高さで調整できるため、
設置場所の日当たりや雨の吹き込み方向に合わせて最適化できます。


実際ネットで購入した市販の薪棚のはこちらです。
市販の屋根付き薪棚という選択肢
我が家はこれまで
- 市販薪棚+屋根DIY
- 完全自作
という方法で薪棚を増設してきましたが、検討段階では屋根付きの完成品も候補に入れていました。
調べていく中で感じたのは、屋根付き市販薪棚は
とにかく設置が早く、乾燥環境をすぐ作れるという点が大きな魅力です。
特に
- 薪作りと同時進行で保管場所が必要
- DIYの時間が取れない
- 工具がない
という場合は、完成品のメリットはかなり大きいと感じました。
一方で
- サイズの自由度が低い
- 価格が高め
という点もあるため、
「時間を買うか」「コストを抑えるか」
で選び方が変わってきます。
DIY・市販・屋根付き完成品の違い
我が家の経験ベースでいうと、次のような住み分けになります。
DIYが向いている人
- 設置場所が特殊
- サイズをぴったり合わせたい
- コストを抑えたい
- 作る工程も楽しみたい
市販薪棚+屋根DIYが向いている人
- 骨組みから作るのは大変
- でも屋根は付けたい
- 短時間で設置したい
→我が家の増設パターンはほぼこれでした
屋根付き完成品が向いている人
- すぐ薪を乾燥させたい
- DIYの時間がない
- 工具がない
- 別荘など滞在時間が限られている
二拠点生活の場合、現地滞在中に作業時間を確保するのが難しいため、
完成品を選ぶ合理性はかなり高いと感じます。
すぐ使える屋根付き薪棚という選択
庭木の伐採で一気に薪が増えたとき、最も困るのが保管場所でした。
薪は乾燥に1年以上かかるため、「とりあえず置いておく」では間に合いません。
屋根・高床・風通し
この条件をすぐ満たせる屋根付き薪棚は、
- 乾燥環境をすぐ作れる
- カビや虫のリスクを減らせる
- 積んだその日から安心
という点で、時間の限られた二拠点生活にはとても合理的な選択肢です。
我が家は設置スペースとの兼ね合いでDIYを選びましたが、
これから薪ストーブ生活を始める方には完成品も有力な選択だと思います。
▶我が家が検討した屋根付き薪棚はこちら
薪棚の比較表(DIY・市販+屋根DIY・屋根付き完成品)
おすすめ薪棚タイプ分類
- とにかく早く使いたい人
→屋根付き完成品 - コスパと作業量のバランス重視
→市販薪棚+屋根DIY(我が家の増設パターン) - サイズ、デザインを自由にしたい人
→フルDIY
| 項目 | フルDIY薪棚 | 市販薪棚+屋根DIY | 市販の屋根付き完成品 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | ◎安い | ○やや安い | △高め |
| 設置までの早さ | ×時間がかかる | ○比較的早い | ◎最短(すぐ使える) |
| サイズ自由度 | ◎自由自在 | ○ある程度調整可 | △規格サイズのみ |
| 作業の大変さ | ×かなり大変 | ○屋根だけで済む | ◎ほぼ不要 |
| 必要な工具 | ×多い | ○最小限 | ◎不要(または簡単) |
| 構造の強度 | ○設計次第 | ○十分実用的 | ◎製品として安定 |
| 乾燥環境(屋根・通風) | ◎設計次第で最強 | ◎しっかり確保できる | ◎最初から完成形 |
| 見た目 | ◎こだわれる | ○すっきり | ◎完成度が高い |
| 設置場所への対応力 | ◎どんな場所でも可 | ○ある程度対応 | △設置場所に制限あり |
| 二拠点生活との相性 | △滞在時間が必要 | ◎短時間作業でOK | ◎現地作業ほぼ不要 |
| 達成感・楽しさ | ◎非常に高い | ○ほどよい | △少なめ |
| 実用性(総合) | ○趣味向き | ◎コスパ最強 | ○時間を買う |
ゼロから作るのは大変…という方には、
市販薪棚+屋根DIYの組み合わせが現実的です。
フレームが完成しているので組み立ては短時間。
我が家のように2台連結すれば安定性も収納量も一気にアップします。
薪棚設置で絶対に外せない3条件
薪の乾燥効率は設置環境で決まります。
重要なのは次の3つです。
屋根付き
雨に濡れると乾燥しません。
地面から離す
湿気・腐敗・シロアリ対策。
風通しの良い日向
乾燥スピードが大きく変わります。
地面に直置きした薪は、確実に傷みます。
サイズ設計の目安
ライトユーザー
1シーズン2〜3㎥
→ 幅2m×高さ2m×奥行き0.5mを2〜3台
ヘビーユーザー
1シーズン5〜10㎥
→ 同サイズを4〜5台
奥行きは使用する薪ストーブのサイズに合わせて、
40〜50cmが最適です。
薪棚は暮らしの動線で考える
薪棚は置ければいいわけではありません。
- 搬入しやすい
- ストーブまで運びやすい
- 景観を崩さない
この動線を考えると、日々の作業が楽になります。
薪棚が増えることは「安心」が増えること
薪が乾いているかどうかを気にしながら焚く冬と、
乾いた薪が常にある冬。
快適さはまったく違います。
薪棚はただの保管場所ではなく、
冬の暮らしの安心を支える設備です。
まとめ|5年使って分かった最適解
薪棚で後悔しないための結論は
- 2年分の容量で計画
- 屋根付き
- 地面から離す
- 市販+屋根DIYが最適解
この形にしてから、薪の管理が劇的に楽になりました。
同じように作りたい方は、
我が家が実際に使っている薪棚と関連道具をまとめています。
さらに薪ストーブのある暮らしを深く知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
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