「手前味噌」という言葉、テレビや雑誌で聞くけれど、自分で作るのは難しそう…と思っていませんか?
実は我が家もそうでした。
でも発酵食品に少しずつ手を染めるうちに、その奥深い味わいにすっかり魅了されてしまい——。
ヨーグルトや甘酒、ピクルス、梅仕事、ぬか漬けと続ける中で、「味噌も意外と簡単にできるかも」と思い立ち、手作り味噌にチャレンジ。
お正月に仕込んだ味噌を秋に開封すると、そこには“我が家だけの味”が待っていました。

味噌作り初心者からの4年目味噌仕込み
我が家の味噌作りは、今年で4回目を迎えました。
最初の1回目は、ジップロック袋で約1kgだけ。気軽な気持ちで始めたのですが、数か月後に開けてみると、表面にカビがびっしり。泣く泣く処分したのを今でも覚えています。
2回目は、漬け容器を使って2kgを仕込みました。
上部にうっすらカビが発生しましたが、取り除くと、下の部分は驚くほどきれいで、香りも良く、味噌としてしっかり完成していました。この成功体験で「次はもっと作ろう」と思ったのです。
3回目は3kgへ増量。
毎日の味噌汁や調味料として使ううちに、あっという間になくなってしまい、保存量としては少し物足りなさを感じました。
そして今年の4回目。
ついに「5kgを目指そう」と決めたのですが……思わぬ問題が。
いつも使っている保温鍋のサイズを超えてしまい、急遽もう一つのストウブ鍋を併用。保温鍋に比べると、火をこまめに見ないといけないので外出もできず、まるで鍋番のような一日でした(笑)。
それでも、この手間があるからこそ、自家製味噌の一口には格別の喜びがあります。
我が家の味噌スケジュール
- 1月に味噌仕込み
- 1月〜10月:味噌の発酵期間
- 10月にみそ開封、みそ使用開始
- 11月〜12月:白菜漬けに容器を転用
- 翌年の1月に味噌仕込み
お正月明けに味噌を仕込み、秋口(10月)に新しい味噌を開けるのが毎年のリズム。
季節の移り変わりとともに、発酵の時間を楽しむ暮らしです。
味噌の作り方と材料|初心者でも簡単にできる「手前味噌」
味噌作りは思ったよりずっとシンプル。
手順さえ守れば、初めてでもおいしい味噌ができます。
ここでは、我が家で毎年お正月に仕込んでいる「基本の味噌作り」をご紹介します。
材料(約2kg分)
- 大豆:500g
- 米こうじ(生または乾燥):500g
- 塩:200g
他に作りたい分量と辛さから材料の分量を計算できる↓
作り方
- 大豆を浸す
大豆を軽く洗い、たっぷりの水に一晩(12時間以上)浸します。
冬場は時間を長めに。大豆が2〜2.5倍ほどに膨らめばOK。 - やわらかく煮る
大豆をザルにあげ、鍋に入れて水を加え、指でつぶせるくらいまで煮ます。
保温鍋があれば、一度加熱して、半日放置するだけで、簡単に作れます。 - つぶす
煮た大豆をボウルに取り、熱いうちにつぶします。
マッシャーやポリ袋を使うとラク。我が家は子供たちの出番(笑
粒を少し残すと、食感が残って「手作り感」が出ます。 - こうじと塩を混ぜる
ボウルで米こうじと塩をよく混ぜ、均一にしておきます。
これを「塩きりこうじ」と呼びます。 - 大豆と混ぜる
つぶした大豆が人肌に冷めたら、「塩きりこうじ」と合わせてよく混ぜます。
耳たぶくらいのやわらかさになるよう、水分を少しずつ調整します。 - 容器に詰める
容器の内側をキッチン用アルコールで消毒し、空気が入らないように味噌をギュッと詰めます。
表面にアルコール液をたっぶりつけキッチンペーパーを密着させ、フタをします。 - 熟成させる
常温で6〜月以上で熟成。
冷暗所に置き、夏を越すころには立派な味噌に変わります。
カビが出たら、取り除いて表面を整えればOKです。
味噌オープンの日のワクワク感
味噌の“オープンの日”は、家族全員が揃う週末に決めています。
袋を開ける瞬間、ふわっと広がる香ばしい香り。
「うわぁ〜、いい匂い!」と子どもたちも歓声を上げるのが恒例です。
表面には、まるで醤油のような液体が。
最初は「え、醤油できた!?」と思いましたが、調べてみるとこれはみそたまりというものでした。

幻の調味料「みそたまり」とは?
みそたまりとは、味噌の熟成中に自然にしみ出してくる旨味の液体。
大豆と麹のうま味が凝縮されており、「幻の調味料」と呼ばれるほど希少です。
特徴
- 味噌数kgから数十mlしか取れないほどの希少性
- 醤油よりも旨味成分が2〜3倍
- 塩分控えめでまろやか
- 味噌の上に溜まることで、空気や雑菌から守る“自然のフタ”にもなる
使い方いろいろ
- 冷奴、卵かけご飯、刺身に“ちょいがけ”
- 煮物や炒め物の隠し味
- 肉や魚の漬け込み
- 醤油に少し混ぜて味変
我が家では、煮物を作る時に少し加えて深みを出すのが定番です。
味噌オープンの手順
- 手洗い&器具の消毒
スプーンや保存袋はあらかじめ清潔に。 - 袋を静かに開封
ホコリが中に入らないよう、静かに外袋を開けます。 - みそたまりを別瓶に保存
これは宝物のような調味料。冷蔵庫に大事に保存します。 - 上に敷いていたキッチンペーパーを外す
半年も経つと、紙の存在を忘れてスプーンを刺しそうになります(笑) - 小分けにして保存
我が家では1kgずつジップロックへ。空気を抜いて密閉し、冷蔵庫または冷凍庫へ。
冷凍保存すれば発酵が止まり、味をキープできます。 - 片付けも味見もお楽しみ
容器を洗いながら、テーブルに落ちた味噌をちょっと味見。これも恒例行事です。
味噌は“生き物”である
味噌は、開けた後も生きています。
冷蔵庫でゆっくり発酵を続け、時間とともに風味が変化します。
冷凍すると一時的に発酵が止まりますが、解凍後に再び目覚める──まさに「生きている食べ物」です。



豆の粒が残っているのも手作りならではの魅力。
味噌汁に入れると、まるで具が増えたように感じられます。
子どもたちは自分の茶碗に豆を見つけると「当たりだ!」と大喜びです。
味噌づくりに使うおすすめ容器
| 素材 | 特徴 | おすすめ度 |
| プラスチック製ポリ樽 | 軽くて丈夫、カビが出にくく衛生的 | ★★★★★ |
| 琺瑯(ホーロー)容器 | 耐熱性があり風味が良い。長期熟成向け | ★★★★☆ |
| 陶器の甕(かめ) | 伝統的で味わい深いが重く割れやすい | ★★★☆☆ |
| 透明容器 | 中身が見えるので観察に便利 | ★★★☆☆ |
特に初心者にはポリ樽がおすすめ。扱いやすく、軽く、カビの心配が少ないです。
一方、味噌蔵などでは今でも木樽が使われますが、家庭では管理が難しく、カビリスクが高いためあまり実用的ではありません。
一度「本物の味噌」に慣れると、もう市販の味噌には戻れない
味噌が切れると、どうしてもスーパーで市販の味噌を買うことになります。
でも、一度「自家製の本物の味噌」に慣れてしまうと、市販の味噌を食べた瞬間に「何か違う」と感じてしまうのです。
味に深みがなく、香りが平坦。まるで“味噌風味の調味料”を食べているような感覚になります。
実際、スーパーで販売されている味噌の中には、「発酵味噌」ではなく、味噌風味の調味料も多く存在します。
「本物の味噌」と「味噌風味の調味料」の違い
| 種類 | 原料・製法 | 特徴 |
| 本物の味噌 | 大豆・米(または麦)・塩で作り、麹菌の働きで発酵・熟成 | 発酵による自然なうま味と香り。麹菌が生きている |
| 味噌風味の調味料 | 発酵を経ずに、酵母エキスやアミノ酸などの調味料で再現 | 保存性が高いが、うま味が人工的で香りが浅い |
本物の味噌を見分ける3つのポイント
- 原材料表示をチェック
「大豆・米(麦)・塩」といったシンプルな原材料だけで構成されているかを確認。
酵母エキスやアミノ酸などが含まれていたら要注意です。 - パッケージの通気口
カップ入り味噌の蓋に「通気口(呼吸口)」があるものは、発酵を止めていない“生みそ”
加熱処理済みの味噌は、通気口がありません。 - 「天然醸造」「無添加」の表記
自然な温度変化の中でゆっくり発酵させた天然醸造味噌。
ただし「無添加」と書かれていても、発酵を止めるための酒精が加えられている場合もあります。
まとめ:暮らしに“発酵の時間”を取り戻す
味噌作りは難しそうに感じますが、実際にやってみると想像よりずっと簡単。
少量仕込みより、2kg以上仕込むと発酵が安定して失敗も少なくなります。
特別な道具もいりません。大きめの容器がひとつあれば、家にあるもので始められます。
そして何よりの楽しみは、開封の瞬間。
ふわっと立ちのぼる香り、深い味わい、手作りだからこそ残る大豆の粒。
さらに底にたまる「みそたまり」は、お金では買えない幻の調味料。
そんな貴重な体験を、あなたの台所で味わってみませんか?
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