梅雨の季節、スーパーや道の駅で青梅を見かけると、そろそろ今年も「梅仕事」の季節が来たな、と心が弾みます。わが家でも毎年、家族みんなで梅シロップや梅酒を仕込み、夏の飲み物や料理に大活躍させています。
さて、梅シロップを作った後に残る、たっぷり味がしみ込んだ梅の実。みなさんはどうしていますか?
そのまま食べるには甘すぎたり、皮が固くて食べにくかったりして、結局「もったいないけど…」と捨ててしまった経験はないでしょうか。
実はこの梅、ひと手間加えるだけで、無添加の甘さ控えめ梅ジャムに変身します。
この記事では、わが家で毎年実践している、梅シロップ後の梅を再利用する「梅ジャム」の作り方をご紹介します。冷蔵・冷凍保存もできて、朝のパンやヨーグルトにぴったり。お子さんと一緒に楽しみながら作れるレシピですので、ぜひ最後までお読みください。

梅シロップの梅は宝の山!
梅シロップを1ヶ月ほど漬け込んで、梅のエキスがたっぷり出きったあとの梅。見た目は少しシワっとしていても、中には甘みや酸味がギュッと詰まっています。
普通の青梅と比べて、
- すでに甘みがついている
- 酸味がまろやかになっている
- 柔らかくなっていて加工しやすい
というメリットがあります。
梅仕事をする人にとっては「副産物」のような存在ですが、実はジャムにするには最適な状態なんです。

※青梅は生で食べないで!安全に楽しむための注意点
梅ジャムづくりに使う梅は、必ず加熱したものを使用しましょう。というのも、青梅には「シアン化合物(アミグダリン)」という天然毒素が含まれており、生のまま食べると食中毒の原因になるからです。
この成分は、梅干しや梅酒、梅シロップなどの加工や熟成過程で分解されるとされています。そのため、「梅シロップに使った梅」や「加熱した梅ジャム」であれば、安心して食べることができます。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、誤って青梅を口に入れたり、梅酒のアルコールを飲んでしまったりしないように、梅や梅酒の保管場所にも注意を。手の届かない場所に保管し、安全な家庭内環境づくりを心がけましょう。
農林産業省の「梅を正しく処理して美味え(梅)仕事」を参考↓
我が家の定番!甘さ控えめの梅ジャムレシピ
ここでは、実際にわが家で作っているジャムレシピを詳しくご紹介します。
材料
- 梅シロップから取り出した梅…20〜30個(目安:500g〜700g)
- 水…梅がかぶる程度(400〜600ml)
- 砂糖…好みで調整(0g〜200g)
- レモン汁(なくてもOK)…大さじ1〜2
※甘さは梅シロップの甘さ具合により調整してください。
作り方
1. 梅を鍋に入れて水を加え、火にかける。
梅がかぶる程度の水を加えて中火で煮ます。沸騰したら弱火にして5〜10分ほど。
※好みの量の砂糖を追加、追加しなくても梅シロップの中の甘さで十分甘い

2. 柔らかくなったら火を止め、梅をつぶす。
火を止めたら熱いうちにスプーンなどで軽くつぶしておくと、タネが取りやすくなります。
3. 少し冷ましてから、タネを取り除く。(我が家はたまにこの工程を省略してそのまま食べてますw)
やけどしない程度に冷ましたら、手袋をはめてタネを取り除きます。お子さんと一緒にこの工程をやると盛り上がります。「タネの周りが一番おいしい!」としゃぶるのも楽しみのひとつ。

4. 熱いうちに瓶に詰めて完成!
消毒済みのガラス瓶に詰め、ふたをして逆さにしておけば自然に密閉できます。すぐに食べる分は冷蔵保存、残りは冷凍庫へ。冷凍しても風味はほとんど落ちません。
冷凍庫から取り出すとこんな感じ↓
冷蔵庫でそのまま自然解凍して食べます!

保存方法と活用アイデア
梅ジャムは、しっかり冷蔵すれば1ヶ月ほど保存可能。冷凍すれば半年〜1年はおいしく食べられます。
わが家の活用法
- トーストやヨーグルトにたっぷりのせる
- 炭酸水で割って「梅ソーダ」に
- 料理の隠し味(照り焼きソースや豚の角煮にも合います)

家族で楽しむ梅仕事
わが家では毎年、梅の季節になると「梅仕事は家族行事」として楽しんでいます。
- 梅の実を収穫(別荘の敷地にある梅の木で)
- 子どもたちと一緒にヘタを取る
- シロップや梅酒に仕込み
- 残った梅でジャムづくり
どの工程も子どもたちに手伝ってもらっています。ジャム作りでは、切ったり混ぜたり、タネを取ったり。ちょっとしたお手伝いでも、子どもたちにとっては「自分で作った」満足感があります。
自分が作ったジャムは格別においしい!と、大喜び。料理を通じて食育にもなり、いい思い出にもなります。



梅の木から始まる、季節と暮らしのつながり
わが家の梅の木は、別荘の敷地内にあります。春になると新芽が出て、初夏には実がふくらんで、毎年少しずつ違う表情を見せてくれます。
自然の恵みを受け取って、手間をかけて加工して、家族で味わう。この流れそのものが、「暮らしを豊かにする時間」です。
合わせて読みたい↓
中古別荘が400万円台!?田舎暮らしに憧れるママが行動したきっかけ
子供たちと別荘生活を飽きなく楽しむためのコツ イベント篇
収穫時期に消えた梅の実!梅泥棒に遭遇した我が家で実施した対策ご紹介
無添加・手作りの魅力と、暮らしの工夫
市販のジャムは手軽ですが、添加物や糖分が多すぎることも。手作りなら、素材の風味を活かした体にやさしい梅ジャムができます。
しかも、梅シロップの副産物なので材料費は実質ゼロ。環境にもお財布にもやさしくて、何より「最後まで使い切った」という満足感があります。
最後に:おすすめアイテムで梅仕事をもっと楽しく
手作りジャムや保存食作りに役立つアイテムをいくつかご紹介します。これから梅仕事を始めたい方にもぴったりです。
- 耐熱ガラスの保存瓶セット:密閉性が高く、見た目も可愛いので梅シロップやジャム保存に。
- 果実酒用ホワイトリカー:クセが少なく、梅や黒糖の風味をしっかり活かせる。
- ジャムづくり初心者向けレシピ本:時短レシピや保存のコツが学べます。
▼リンクはこちらにまとめています
⚫︎ハリオのガラス瓶2L、梅シロップ作りにちょうどいい!食洗機対応は嬉しい
⚫︎宝酒造のホワイトリカー4L。クセない味は梅酒の香りを一番引き出せます!
使い終わったボトルはベランダの植物に水あげにちょうどいい!
合わせて読みたい記事↓
梅酒歴5年|初心者でも美味しくできる作り方&味変レシピ4選
⚫︎梅仕事のレシピは↓を参考に
⚫︎梅シロップが作り終わったら、セーラーメイトの保存瓶が便利!
ワンプッシュで、片手でも開けられる。
暮らしの知恵と工夫を大切にしながら、無理せず自然と向き合う時間。ぜひ、みなさんも「梅の恵み」を最後のひと粒まで楽しんでみてください。
合わせて読みたい記事(自家製ドリンク)
コレステロールや血糖値にも!『痩せるレモン酢』の作り方-砂糖なし・蜂蜜代用
赤しそジュースの簡単レシピ|クエン酸の代わりに酢で作れる→夏バテ対策
1L瓶はNG?梅シロップ作り方:初心者がやりがちな失敗と成功の分かれ道
▼我が家使っているソーダメーカ↓今は超お得!
合わせて読みたい記事(梅雨シーズンの保存食)
梅雨に効く薬膳効果◎ちりめん山椒レシピ|実山椒の下処理〜保存まで完全ガイド
【初心者向け】らっきょう漬けの簡単レシピ|酢だけで砂糖なしでも美味しく!
▼洗いやすく、保存に便利なおすすめHARIO保存容器:
コメント