「梅酒の梅、どうすればいいの?」そんな疑問、ありませんか?
梅酒を仕込んで1年、取り出した梅を前に「もったいないけど…どう使うの?」と迷っていませんか?本記事では、我が家で毎年実践している“梅酒の梅の再利用法”として、甘さ控えめで香り高い梅ジャムの作り方をご紹介します。
アルコールの飛ばし方や、子どもと一緒に楽しめる手順、長期保存のポイントまで丁寧に解説。手間をかけずに、サボっても失敗しにくい方法なので、初心者でも気軽に挑戦できます。
せっかくの梅、最後まで美味しくいただきましょう。


梅酒の梅、取り出すタイミングと準備
1年〜1年半がベストタイミング
梅酒に使った梅を取り出す時期は、一般的に1年〜1年半が推奨されています。我が家では毎年の梅酒仕込みに合わせて、前年や一昨年の梅酒を瓶から取り出すと決めています。

梅酒の仕込みと梅の取り出しを同時に行うメリット
- 瓶の消毒や整理が一気に済む
- 作業の段取りがまとまってスムーズ
- 「梅しごと」の季節の行事として習慣化できる
この時期になると、パントリーやキッチン棚に並ぶ瓶を見て、「どれを取り出そうかな」と家族で話すのも毎年の楽しみです。

梅酒を他の瓶へ移す手順とコツ
空き瓶は「洗わずに再利用」できる
まず最初にすることは、梅酒の中身(液体)を別の瓶へ移すこと。
ここで活躍するのが、直近にとっておいた焼酎や日本酒の空き瓶たち。
実は、お酒の瓶はアルコールが残っているので、基本的に腐りません。洗わずに使っても大丈夫なんです。
ポイントは瓶の「予洗い」である。
いきなり全量を移すのではなく、まずは少量の梅酒を空き瓶に入れて、蓋をして上下に20回ほどシェイク。
これを2〜3回繰り返すことで、瓶の内側がアルコールでしっかり予洗いされます。
その梅酒はもちろん…飲んじゃいます(笑)。まさに一石二鳥の作業。

ジョウロで移すと効率的(ジョウロはしっかりアルコール消毒しとく)
梅酒を他の瓶に移すときは、ジョウロが便利です。
口が広いタイプの瓶や、注ぎ口の細い瓶でもスムーズに移せます。
移し終えたら、瓶の口と蓋をアルコールで拭いてからしっかり蓋を閉めましょう。
瓶のラベル、きちんと書いておこう
梅酒を長く楽しむために欠かせないのがラベルの管理。
わが家では以下の方法で記録をつけています。
- 100均の白ラベルに仕込み年月日、使った酒の種類を明記
- あるいは、瓶にそのまま油性ペンで直接記入

ポイントは、「同じ種類のお酒で飲むと悪酔いしにくい」ということ。
ブランデーで作った梅酒は、なるべくブランデーと。ホワイトリカーなら焼酎の日に。
梅酒の梅を再活用!簡単・絶品「梅ジャム」の作り方
さて、ここからが本題。
梅酒の梅を使って、とびきり美味しい梅ジャムを作ります。
材料(目安)
- 梅酒の梅:500g〜800g程度(多少多くてもOK)
- 水:梅がかぶる程度
- 砂糖:お好み(控えめが美味しい)
手順
1. 鍋に梅を入れて、ひたひたの水を注ぐ
使う鍋は、底が厚くて焦げにくいものがおすすめ。ホーロー鍋やステンレス鍋でもOK。

2. 沸騰させたら弱火で煮る(約10分)
ときどきかき混ぜながら、梅が柔らかくなるまで煮ていきます。香りが立ってきたらOKの合図。

3. 火を止めて、熱いうちにスプーンで潰す
ここで大まかに形を崩しておきます。予熱でさらに柔らかくなるので、無理に潰さなくても大丈夫。


4. 2時間ほど冷ましてから、タネ取り
ここが少し面倒な工程。でも、料理用の手袋をして子どもと一緒にタネ取りをすると、
案外楽しい時間に。
しかも、子どもは「タネしゃぶり」が好きなんですよね(笑)
※お子さんが食べる場合は、しっかり煮てアルコールを飛ばすことをお忘れなく!

5. 砂糖を好みで追加し、再度加熱
我が家は時に砂糖を足さずに梅そのままの風味を楽しみですが、好みに応じて調整してください。
焦げやすいので、かき混ぜながら弱火でじっくりと。

6. とろとろになったら出来上がり!
熱いうちに、煮沸消毒済みの瓶に入れて蓋をして保存します。
長期保存のコツと食べ方いろいろ
保存方法
- 冷蔵:約1ヶ月
- 冷凍:半年以上(瓶でも、ジップロックでも)
→冷凍のものを取り出して、冷蔵庫で解凍すれば、同じくおいしさ!

食べ方いろいろ
- トーストに塗る
- ヨーグルトに入れる
- 炭酸水で割って梅ソーダ風に
- 鶏肉の照り焼きの隠し味に

家族で楽しむ「梅しごと」の時間
今回ご紹介した梅ジャム作りは、手間は少しかかるけれど、家族で一緒にできる工程が多く、子どもたちも大好きな行事です。
我が家では、毎年「今年のジャム、どんな味になるかな」と話しながら、一緒に瓶を拭いたり、ラベルを貼ったりしています。
梅酒の梅を最後まで美味しく楽しむために
市販のジャムにはない、素材の風味がそのまま生きた梅ジャム。
しかも、自分たちで漬けた梅酒の梅を使うので、愛着もひとしお。
「梅を捨てるのはもったいない」
「もっと活用したい」
そんな方にこそ、ぜひ試していただきたいレシピです。
家族で楽しむ、我が家の梅しごと
この梅ジャムづくりも含めて、我が家の梅仕事はすべて家族総出。



梅の実を収穫するところから、みんなで手分けして楽しんでいます。
梅の実は、別荘の敷地にある我が家の梅の木から採れたもの。自然の恵みに感謝しながら、季節の移り変わりを家族で感じられる、かけがえのない時間です。
収穫後は、梅のヘタ取りやジャムの種出しなど、工程は多くても「一緒にやるとあっという間」。何より、できあがったジャムを家族で味見する瞬間は、ちょっとしたお祭りのような楽しさがあります。
季節を暮らしの中で味わえる梅しごとは、子どもの食育や、自然とのつながりを育む機会にもなっています。
保存食づくりはちょっとハードルが高いと思われがちですが、道具がそろっていれば意外と気軽に始められます。
我が家で愛用しているガラス保存瓶や梅ジャムづくりに便利なキッチンツールも、こちらで紹介しています。
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