「梅シロップって簡単に作れるって聞いたのに…」
そう思ったのは、2021年、初めて梅シロップ作りに挑戦した時でした。
手軽に始めたつもりが、数日で泡が出始め、酸っぱい匂いが…
「あれ?発酵してる…」と気づいたときには、もう手遅れ。
でも、その失敗があったからこそ、家族みんなで楽しめる、失敗しにくい梅シロップ作りのコツをつかむことができました。
今回は、これから梅シロップを作ってみたいという初心者の方や、子どもと一緒に夏の手仕事を楽しみたいご家庭に向けて、リアルな体験談をもとに「失敗しないコツ」と「成功のポイント」を詳しくご紹介します。
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100円ショップの1L瓶で初挑戦!数日で梅が膨らみ泡が…
「まずは少量から試してみよう」
そんな気持ちで、ダイソーの1Lガラスポットを買ってきて、初めての梅シロップ作りに挑戦しました。
材料はとてもシンプル。↓
- 青梅 300g
- 氷砂糖 300g
- 瓶:100円ショップで購入した1Lガラス瓶
「洗って乾かして、交互に詰めるだけ」とネットで読んだ手順通りにやって、冷暗所に置いておいたのですが…
なんと仕込んでから数日後、瓶の中に小さな泡がぽこぽこと出始め、梅の実が明らかに膨らんでいました。
蓋を開けると…ツンとした酸っぱい匂いが。完全に発酵です。
「飲めなくはない…けど、これは梅シロップじゃない」
味も酢のようで、子どもたちにも「うーん、変な味」と不評。
消毒を徹底して再チャレンジ!…しかしまたもや発酵
「前回は消毒が甘かったのかもしれない」
そう思って、2回目は瓶と梅の両方を念入りに消毒してからスタートしました。
熱湯消毒、しっかり乾燥、素手では触らないよう手袋も着用。
それでも、数日後にはまた同じように泡が…。
「まただ…」とガッカリ。自分には向いていないのかもしれないと、正直少し落ち込みました。
2L瓶と“あるひと工夫”でついに成功!
次にチャンスが巡ってきたのは、1L瓶が別の用途で使われていた時でした。
台所の棚に、ちょうど空いていた2Lのガラス瓶があったので、気分を変えてちょっと多めに仕込むことに。
調べていく中で出会ったのが「少量のお酢を入れると発酵防止になる」という情報。
そして、試してみたレシピはこちら:
- 青梅 1kg
- 氷砂糖 1kg
- 穀物酢 大さじ1
- 保存瓶:2Lガラス瓶(きちんとアルコール消毒)
さらに、今回は瓶を毎日回して、中の梅と氷砂糖がしっかり液体に触れるようにしました。
この「毎日瓶を回す」ことで、カビや発酵のリスクがぐっと下がった気がします。
1ヶ月後、氷砂糖はすっかり溶けて、澄んだ琥珀色の液体ができあがりました。
蓋を開けた瞬間、あの嫌な酸っぱいニオイは一切なし。
代わりに、梅のふわっと甘酸っぱい香りが漂いました。
炭酸で割ってひと口飲んでみると…
「これだ…!」
初めて飲んだ時の感動は今でも覚えています。
子どもたちも「これ美味しい!また作って!」と大喜び。


手作りの梅シロップを美味しく味わう定番の飲み方といえば、炭酸水割り。市販の炭酸水を買い続けるのもいいですが、毎日のこととなるとコストもゴミも気になりますよね。
そんなときに便利なのが 家庭用ソーダメーカー。
ボタンひとつで強さも調整でき、好みの炭酸水がいつでも作れる優れものです。
梅シロップだけでなく、フルーツビネガーやレモン水など、日々のドリンク作りがぐっと楽しく、健康的になります。
梅シロップ作りの“失敗あるある”とその対策
失敗1:発酵してしまう
【原因】
- 消毒が甘い
- 瓶の容量が少なすぎて、空気が多く含まれる
- 氷砂糖の量が少ない
- 毎日かき混ぜていない
【対策】
- 瓶と梅の徹底消毒(熱湯消毒+自然乾燥)
- 酢を少量入れる(殺菌効果)
- 毎日瓶を回して中身を動かす
失敗2:酸っぱい匂いが出て飲めない
【原因】
- 発酵やカビ
- 材料の配分ミス
【対策】
- 氷砂糖と梅を1:1にする
- 常温ではなく冷暗所で保存
- 梅のヘタをきちんと取る
子どもと一緒に楽しむ梅シロップ作り
我が家では、梅のヘタ取りを子どもたちが担当しています。
竹串でぽろっと簡単に取れる作業なので、4〜5歳くらいの子でもできます。

瓶に梅と氷砂糖を交互に入れる工程も「入れていい?」と毎回大はしゃぎ。
「これは未来のジュースだよ〜」と言いながら一緒に作ると、季節のイベントとしても楽しい思い出になります。
完成した梅シロップは、炭酸水で割ってジュースに。
かき氷にかけても、ヨーグルトに入れても美味しいです。
初心者向け・おすすめの梅シロップレシピ(成功レシピ)
- 青梅(または完熟梅):1kg
- 氷砂糖:1kg
- 酢:大さじ1(穀物酢またはリンゴ酢)
- 瓶:2L以上、ガラス製で密閉できるもの(熱湯消毒)
手順:
- 梅を洗って水気を拭き取り、ヘタを取る
- 瓶を熱湯消毒して、完全に乾かす
- 梅と氷砂糖を交互に入れ、最後に酢を加える
- 冷暗所に保管し、毎日瓶を回す
- 約1ヶ月で完成
まとめ:失敗を恐れずに、少しずつ楽しもう
梅シロップ作りは、難しそうに見えて実はとてもシンプル。
でも、最初は誰でも失敗する可能性があります。
私も、1L瓶で何度も失敗しました。でもそれを経て、今では自信を持って「美味しい!」と言える梅シロップが作れるようになりました。
家族で楽しめる夏の手仕事として、そして子どもと一緒に自然の恵みに触れる機会として、梅シロップ作りは本当におすすめです。
今年の夏は、ぜひ一緒に“梅しごと”を楽しんでみませんか?
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